愛知の演芸ライブ観覧記

名古屋の大須演芸場が無くなってしまって、これから「ちょっとライブで演芸を…」と思い立っても、自由には行けなくなった。

ホールの落語会や笑芸ライブの前売りは、自分の体調や都合で当日フイにすることが東京時代ちょいちょいあったし、ホンネとしてはあまり買い置きはしたくないけど、そんなこんなで最近は、ちょっと気になるライブのチケットを開催数ヵ月前でも買うようになった。

で、先週2月23日と昨日3月1日に出かけたライブのご報告。


爆笑ライブ2014 in 一宮(於・一宮市民会館)

冒頭に私服の小島よしおが登場して、MCというか前説というか。

・バイきんぐ・・・この日イチバンのお目当て。客席トークをはさんでコント2本。
・キンタロー。・・・フィギュアのアクションをやりながらの物真似と、観客を舞台に上げてのエクササイズ。でもやっぱりこの人はAKB『フライングゲット』のダンスが一番ウケる。
・ヒロシ・・・「久しぶり」などの声が客席から飛ぶ不思議な空気の中、いつもの「ヒロシです…」漫談。
・小島よしお・・・いつもの海パン姿で再登場。ライブネタ数本。こっちも観客を舞台に上げてた。
・かもめんたる・・・前半ショートコント数本の後、槙尾が女装して登場、夫婦喧嘩のコント。
・スギちゃん・・・なぜか上半身裸で登場。「Gジャンを前の現場に忘れてきた」とか。たぶん今週R-1で披露すると思われるネタをやってた。よくウケてた。

ラストに全員登場してサインボール投げをするも、ボールが軽くて取れたのは前10列ほどのみ。

会場の一宮市はスギちゃんのド地元で(実際には合併前の尾西市出身というのは知らなかった)、ネタの途中に実のお母さんや親戚の方が舞台袖に来てお土産を渡したり、私の座席の前列にいた客が学生時代の同級生らしく、ずっとアピールしてたり。地方ステージの客席ってこーゆー空気になんのね、というのを実感した。
物販で「単独ライブで作って大量に余った」というヒロシのクリアファイルを購入して帰宅。


祝15周年 オレンジ感謝祭(於・今池ガスホール)
 名古屋よしもとに所属する、オレンジ(泉聖・田中哲也)の結成15周年記念公演。
東海テレビの人気番組『ぐっさん家』や通販番組(泉のみ)にも出ていて、気になってた2人。
名古屋よしもとの芸人は昨年12月のよしもと公演で見たトラッシュスターしか知らないので、
今後のとっかかりにしよーと思って、足を運んでみた。

会場は地下鉄今池駅から直結。いいカンジの広さ。2部構成で2時間チョイ。

 

(第1部)漫才
 オレンジ/ジョイマン/テンダラー/宮川大助・花子/全員トーク
(第2部)トーク
 名古屋よしもと芸人によるスライドトーク、他(進行オレンジ)
 ゲスト・山口智充

 

客層は東京のお笑いライブとほぼ一緒。地元業界関係者風の人の姿もちらほら。
小さい子供連れが目立った。お母さんたち、独身時代から名古屋よしもとを追っかけてたんだね。結婚が早い名古屋ならではかも。

 

トップに登場したオレンジの2人は、大柄でしっかり者の泉が、小柄で金髪パーマのボケ・田中をどんどん引っ張る漫才。
15分の持ち時間でオウム返しが2本、ほぼオウム返しで終始してた印象。田中が途中から落語『鮑のし』の甚兵衛さんに見えてきたけど、よくウケてたし、ファンから愛されてるキャラなのですねきっと。

 

ゲスト陣との関係は、ジョイマンとは名古屋よしもとでよく一緒になるとのこと。他はよくわからんかった(汗)。
前半シメの全員トークでは、花子さんが2人をさんざんかき回して盛り上げてた。

 

続く第2部は、名古屋よしもと芸人たちが15年を振り返るスライドトーク。
パネラーは、アンダーポイント(増野・本美)、マニッシュガーリー(広田・竹上)と、現在東京よしもと所属のそれいけ斉藤くん。

 

泉が観光大使をしている三重県南伊勢町のマスコットキャラ「たいみー」が現れた後、ビデオメッセージで、千原せいじ・ものいい・ザブングル・ダイノジ・2丁拳銃らがひとことずつ。
雨上がり決死隊宮迫が登場した時は場内どよめいたが、「オレンジとの思い出……(長考)……無いですね」で終了。ラストに泉の母親が出てオチ。

 

終盤、東京の生放送を終えて駆けつけた山口智充に、場内大盛り上がり。
ナマトークのぐっさんって、とてものびのびしてんのねー。ちょっと見る目が変わったほど。
ギターを持ち出して、くずの持ち歌『生きてることってすばらしい』と、アンコールで『さんまのまんま』のエンディング曲『自分のまんまで』を美声で弾き語り。
『自分のまんまで』のあと、感動した泉が涙声になってたなぁ。

 

名古屋よしもとの予習として出かけたこのライブ、中身ぎっちりでありました。