初ニュースペーパー

ザ・ニュースペーパーの舞台は今まで一度も触れる機会が無かった。
公演もDVDなどのソフトもナシ。最近寄席にも出演してるけど、そちらもナシ。
見たことがあるのはTVと、新聞・雑誌の報道ばっかり。


そんなわけで先週20日、初めてお金を払って舞台を見てきた。
中日劇場「ザ・ニュースペーパー特別公演 2014春の嵐」。

 

公演時間は2時間弱。出演はフルメンバー9人(渡部又兵衛・竹内康明・松下アキラ・福本ヒデ・山本天心・浜田太一・石坂タケシ・土谷ひろし・桑山元)。

予備知識を入れずに知っていたのは、オリジナルメンバーの渡部さんぐらい。山本さんと浜田さんが一時結成してた「MYMY」は、いっぺん浅草東洋館で見てた。

 

アベ総理(福本)の演説というか時事漫談がたっぷりあったあと、官房長官(山本)とともに数々の訪問者を迎えるコント「総理の一日」。海外首脳が出たり、オボカタさんが出たり、ヨシダサホリさんが出たり。
そのあと、リケジョと歴女の女子高生の会話とか、1円玉の独白なんてのもあって、政治ネタオンリーではないことにちょっと驚いたり。

あと、消費税にまつわる家族の会話なんてのもあった。このへんは二昔以上前、4コマ漫画誌がかなり自由に描かせてくれていた頃、私も同じことをやってたっけ。

今だと出版社サイドが絶対OKを出さないよーなことも描いてたし。

ラストにあった「2020年のニュース」が一番自分好みだったかも。リアルタイムな生々しさが無い分、「もしもネタ」としてカラッと笑えたので。


看板は社会風刺なのだけど、臓腑をえぐるような、なんなら丸一日ひきずるような厳しいネタはなく、むしろ寄席の噺家さんがマクラでしゃべる警句のテイストに近いかもしんない。
ただはっきりと「私は総理です」と標榜してからシチュエーションコントを行うっていうのは、他に無い。要はその強味ですよね。現在はその肩書きで認知されてますし。これだけモノマネブームなのに、笑芸方面で風刺はこのチームの一手販売なのですよね。
TVじゃ今そのへんやりませんもんね。つーかやらせないんですかね。誰かが。

 

あのとんねるずも20年前は、TVのゴールデンタイムに時事風刺ギャグをやってたのですよ。

TVから近年消えたギャグ形式は、パロディ系と体を張る系だけじゃないのです。ラスト話がそれた。