2014芸協らくご・大須寄席

大須演芸場が無い今年も、秋の芸協名古屋興行は健在。

場所を伏見の長円寺会館(御園座の至近)に移しての「2014芸協らくご・大須寄席」。5日間10興行の3つめ(12日正午の部)へ。

入口で遊雀師と正二郎さんがお客の案内をしていてビックリ。確かに目立つ看板とかが無くて少々探しにくい場所ではあったけど。芸能花伝舎の芸協らくごまつり並のサービスだわ。


 (開口一番)桂たか治 『牛ほめ』

 三笑亭可女次 『やかん』

 東京太・ゆめ子 漫才

 三笑亭夢太朗 『たがや』

  ~仲入り~

 三遊亭遊雀 『熊の皮』

 鏡味正二郎 太神楽

 春風亭小柳枝 『唐茄子屋』


ヨコ10席×タテ10席のとても数えやすい客席の並びに、平日昼間ということで約7割の入り。客層は私より年上がほとんど。ただしほとんどが前売り券入場者のようで、大須演芸場のようにフラリと入り込んだお客はいなかったみたい。

「フラリとは入れない会場」+「前売り中心の客層」という条件の複合技の結果、客席の高座への集中力がとても高かった。落語会あるある。


そのせいなのか、どの演者さんも東京と変わらない本意気でやってくださった。

久々の小柳枝師匠は夏の小咄から遊びの小咄をへて『唐茄子屋』。相変わらずの客席をそらさないスピード感と、それでいて落ち着いた口調を堪能。吉原田圃の場面では、場内が完全にひとつになっていた。

遊雀師の佐渡おけさのマクラからの『熊の皮』が名古屋でまた聴けて、嬉しかったなぁ。他の演者さんも熱演続きで、東京の寄席の記憶がぞろぞろ思い出された。楽しかったです。