そんなわけで大須演芸場が再開し、再び落語のある日常が戻ってきたので、拙ブログでも落語日記を再開してまいります。
と言っても、特別興行だった9月はハナから避けて、10月からの通常興行(大須は毎月1~10日の10日間)狙い。
最初に出かけたのは10月3日の第一部(11時開演)。
木戸銭は当日料金3000円のところ、友の会料金の2500円。当日ながら座席は映画館と同じ指定方式で購入。焦って前売りを買うような状況は終わってた。個人的にはその方が気が楽。
(開口一番)林家なな子 『味噌豆』
旭堂左南陵 講談『勧進帳』
アンダーポイント(名古屋吉本) 漫才
三遊亭王楽 『読書の時間』
~仲入り~
古今亭志ん松 『牛ほめ』
三増紋之助 曲独楽
三遊亭金馬 『試し酒』
御年86歳、今年で芸歴75年目という金馬師の元気な高座姿を、まさか愛知でも見られるとは思わなかった。
膝を悪くされて釈台付きではあったものの、声のツヤ、張り、声量、東京で聴いていた頃と寸分違わないのはすごい。まだまだ現役ですね。
仲入り前の王楽師が上がる際、CD(テープ?)の出囃子が「鞨鼓」で、内心「あっ、金馬師のと間違ったのかな?」と思いつつ帰って調べたら、王楽師の出囃子も「三下り鞨鼓」なのね(金馬師は「本調子鞨鼓」)。こんな出囃子カブリって珍しい。
明るいお客さんでどの演者もよくウケていた中で、一番はやっぱし曲独楽の紋之助さん。「大須の寄席は初めて」と言ってたけど、芸に入れば関係ナシ。
いつもは名古屋吉本の舞台を踏むアンダーポイントも、中高年の多い客席を上手にあしらっていたのが印象的。
この日のお初は、志ん松さんとなな子さん、あと講談の左南陵先生。左南陵先生は旧大須メンバーだったけど聴く機会が無かった。私の場合講談は固有名詞が覚えられなくて不得意なのだけど、迫力ある口調に聴き入ってしまった。また聴いてみたいなぁ。
あとそーだ、トイレが改造でめちゃめちゃキレイになってたのに驚いた。
私が知ってる大須のトイレって、水槽タンクが上にあってヒモ引っ張るやつだったのよ。
いやぁ、見違えましたよ。まぁ改造してるんですがね。