『笑点』50年記念無駄話

次週5月15日(日)で『笑点』が放送開始丸50年になる。

週報まとめをやっていた頃は折に触れて新聞記事などを紹介したりしてたけど、『笑点』自体について真正面から何か書くことはあまり無かった。

この際なので、自分の『笑点』にまつわる思い出話をダラダラ書き並べてみることにする。

 

★まず、自分はいつ頃から『笑点』を見てるのか?の記憶辿り。
かつて『笑点』のop.主題歌に歌詞があった……という有名なトリビアがあるけど、私はうっすら覚えてた。ただ二代目司会者・前田武彦氏が作詞していたことを知ったのは、かなり後年。
★そのマエタケ氏が司会をしていたのが、日テレの『笑点』公式ページによれば1969年11月からのわずか1年余り。それでもオボロゲながらも「マエタケ笑点」の記憶は残っているから、私の最古の『笑点』記憶は1970年頃ということになる。もっとも、公式にあるような円歌師や金馬師が『笑点』に出演していた光景はまったく記憶に無いが。

★三代目司会者・三波伸介氏の頃は、毎週楽しみに見ていた第一期。歌丸・木久蔵・円窓・円楽・こん平・小円遊の回答者陣に座布団運び・松崎真氏の時代。番組枠も40分で、演芸コーナーの他にミニコーナーもあったっけ。

この中でも特別な存在だったのが小円遊師で、私が人生で唯一経験した海外旅行先であるグアムの海岸で、なんと偶然ご一緒したことがある。私はもちろん家族と一緒で、小円遊師も奥様がご一緒だったと思う。すごく気さくで、なぜかトカゲを捕っていただいた覚えがある。
★その小円遊師が1980年の秋に43歳の若さで早逝した時、大喜利の挨拶でライバル・歌丸師が、落語の『笠碁』のマクラにある川柳「碁敵は憎さも憎し懐かしし」と詠んだ時は、すごく悲しかった。

★三波氏の訃報は、バイトしていた書店のレジ横に置かれたラジオで聞いて、耳を疑った。52歳だったんだよなぁ。今でいうとウッチャンとかと同い年。って縁起でもない。

★ここまでのメンバー変遷については、現・三遊亭好楽師が林家九蔵の名前で出てたり、現・桂才賀師が古今亭朝次の名前で出てたり、あと三笑亭夢之助師が出てたと思ったらいつの間にかいなくなってたり……そのあと楽太郎師と小遊三師かな。1980年代は割とメンバーの出入りが激しかった気がする。若手大喜利もあったしね。

★そうそう、その若手大喜利に、たしか今の伊集院光、当時の三遊亭楽大さんも出てたよね。右端のこん平師の位置で、ひときわデカかった記憶がある。何かヘルメットに触角がついたみたいな被り物をしてひとこと、みたいなお題を楽大さんが答えていた画面が、うっすら記憶の中にある。たぶん二ツ目に昇進してすぐ、くらいの頃。
★1983年に先代円楽師が四代目司会者に就任したすぐの大喜利では、こん平師をイジリにイジって、座布団を全部取り上げ、しまいにゃ着物も脱がせちゃったりしていた。

1985年にはオープンしたばかりの若竹で番組収録したこともあったね。これは余談だけど、『ガキの使いやあらへんで』にトークコーナーがあった頃、若竹の高座でダウンタウンの2人がしゃべってる映像があんだよね。これはこれですごく貴重。
★1990年代に入ってからは、視聴習慣として『笑点』を見ることは無くなり、その次に毎週見るようになった第二期は2000年以降。両国寄席に通うようになって、五代目円楽一門の落語家さんたちと交流するようになってから。

 

この頃になると、自分と『笑点』の距離がだいぶ近くなり、見る角度も変わってたと思う。

自分が新作落語脚本でお世話になった春風亭昇太師がレギュラーになり、六代目円楽師のお弟子さんや一門の方と共著でなぞかけ本を出版したり、林家木久扇師が「寄席描き展」にゲスト参加してくださったり。そういえば、好楽師と一度、御徒町でバッタリお会いしたことがあったっけ。ちょうどそのなぞかけ本の打ち合わせの後、著者の面々と歩いてる時。好楽師が帽子を深く被っていらしたので私はしばらく気がつかず、他の面々が立ち話を始めたのを横で聞いてて、その時初めて気がついてびびった(汗)。

 

あと、2012年の4月に初めて公開収録を見に行く機会をいただけた。ありがたし。

これはもう愛知に住んでいる限りありえないことだし、今後二度とこんな機会は無いはず。

招待券を譲っていただいた森本サンゴ先生に、心より感謝。

 

……と、『笑点』にまつわる古い記憶を掘り起こせるだけ掘り起こしてみた。

さすがに46年分となると、これだけの長さになっちゃう。読みにくくてすいませんね。

 

あとそーだ。新司会者の予想がいろいろ取り沙汰されてるので、それについてもちらっと。

巷間ウワサされる本命は、内部昇格の六代目円楽師なんでしょーか。あとなぜかタモリさんの名前が挙がってるのだけど、ありえないでしょコレ。

残念ながら円楽一門のお知り合いからそのよーな情報漏洩も無いので(汗)、半分シャレで勝手に新司会者を予想してみますがね。
本命は、私はあえて昇太師かなーと。最近の放送でなにげに場数をこなしてらっしゃるし、前任の歌丸師なみのイジラレ司会として番組を盛り上げそうな気が。

対抗として、局アナ出身のどなたか。最初福澤さんかなーと思ったけど、よく考えたらすぐあとの『バンキシャ』に出てるので、羽鳥さんとか、日テレの現役・藤井アナとか。もーちょい適任がいそうだけど今は思いつかん。
で、大穴として、山田隆夫さん。こちらも昇太師同様イジラレ要素重視で。
さらにさらに大穴として、ジャニーズタレント(TOKIO城島リーダーとか)ってのも考えたんですがね。これは現実にはありえません。番組のノベルティグッズにレギュラー出演者の写真が載せなきゃいけないけど、ジャニーズだと写真が使えないのよね。

他に外部招聘でオモシロそうなのって誰かな。マエタケさん風な放送作家枠の著名人がいいかなーとか思ったり。ただ最近はこの枠のスターが少ないんだよねぇ。

 

あくまですべてオアソビですが、まぁあと数日間の愉しみとゆーことで、どうかご勘弁を。