私にとって平成は、とにかく落語。落語に淫した期間であった。
1989年1月から始まるこの30年と4ヵ月、何回ナマ落語に通ったかを数えてみた。
Web日記やチラシなど、記録に残したナマ落語観覧数が、合計627回。
年間で100回を超す人がザラの落語ファンの世界では、多くはない数字。
ただし私の場合、まあまあ多かったのは2000年から2010あたりまでの10年程度。
最も多かったのが2004年の88回だった。
参考までに、ライブ(笑芸からバンドまで)が30年間で32回。舞台・演劇が48回。
平成の初期はむしろお芝居見物の回数の方が落語を上回っていた。
1993年からエアチェックと落語テープ・CD収集を開始。
ナマ落語の数が増えてくのと反比例して、エアチェック欲はパッタリ途絶えた。
現在は数年に1本ペースである未所持の演目を録画する程度。
ちなみに最近更新してない「落語収集控」、音のコレクションは713になった。
その他、YouTubeにある未所持演目が2本。
コレクション開始した頃、ネットの落語動画なんて想像もしなかった。
1998年から新作落語の執筆を開始したが、現在は小休止。
2002年から半年は落語脚本講座にも通ったのだけどね。
出版の世界以上にコネが命綱な世界ゆえ、愛知在住の現在ではどうにもならない。
その本職のマンガの方では、「漢字道」と「まちがいさがしキング」(ともにイード)で細々と落語マンガを描かせて頂いている。気がつけば10年以上経つ。
丸1年かけて描き下ろした単行本『落語まんが寄席』を2010年に上梓して満足してしまったみたいで、その後はまったく描き下ろしをしたいというモチベーションにならない。
あとはひたすら、イードさんから声がかかるのを待つばかりである。
そうそう、2012年の「寄席描き展」立ち上げは自分の中では大仕事だったと思う。
多くのお知り合いのご協力を得て、とても思い出深いイベントになった。
ただし私は立ち上げだけ。その後は100%、現行スタッフ諸氏のご尽力で継続している。
30年なんて振り返るとあっけないもんやね。
惜しむらくは現在、落語界のためになんもできず、ただ過去を振り返ることしかできないのがひたすら残念ではある。