Wヤング平川さんを偲んで

「Wヤングの平川さん、亡くならはってん」

「残念やねぇ」

「ああ見えて78やってんと」

「若う見えたよなぁ」

「どう見ても77やで」

「えろぉ変わらへんやないか。どう見ても79やがな」

「79……ちょっと聞いた?」

「なんやそら」

「せやかて79や言うさかい……へんなの」

「いろいろ言わいでええねん」

「せやけど、Wヤングの漫才ゆうたら、やっぱりシャレ尽くしやね」

「おもろかったな」

「歴代総理大臣やとか何個かあったけど、僕が好きなんは相撲や」

「相撲尽くしなぁ」

「ちょっとここで、令和版の相撲尽くし、やってみよか?」

「君から行きぃな」

「ええー、僕から? そんなん急に言われても、チヨマル」

「困るんかいな。僕かて急に言われても、ガガマル」

「君も、何か思いついたらしゃべってゴーエードー」

「そない言うけどなかなかムッサシーガワ」

「むずかしーんか。なら僕は忘れんように、手帳にカクリュウ」

「どんなん書いたか、ちょっとミタケウミ」

「ホンマはハクホウ」

「白紙かいな。道理で何もミエンホウ」

「なに?」

「いやいや、何も見えん…エンホウ…」

「おまえ今、漫才トチノシン?」

「え?そんなん、ユータカヤマ?」

「オナラかましたろ。アビー!」

「わっ、えらいイキオイ!」

「前はタマワシ」

「わーっ!」

「吉本はこの間、闇営業がハッカク理事長」

「もうやってられんわ!」

「ほなこのへんで、ジ・エンドウ」

 

Wヤング平川さん、長年お疲れさまでした。