コロナ雑感

今日(5/20)の新聞によると、新型コロナウイルスの感染者数ゼロの日が、愛知は3日、岐阜は17日、三重は25日続いているそうな。

まだまだ予断を許さないコロナ禍ではあるけど、ここへ来てようやく緊張し続けていた気持ちが、ほんのちょっとだけほぐれた。で、なんかコロナに関するネタを書いてみる気になったので、書きます。

ただ、まだ長々とした作品はムリなので、記憶の落穂拾いのみ。

 

★政治上経済上の推測やなんかはできないので実体験的に言えることだけ言うと、国が配っているアベノマスクは昨日現在まだ届いてない。

私が一番マスクを探して歩いていたのが2月上旬~中旬。その後4/1入院した時に家族からもらった5枚入マスクをいまだに洗って使っている。

「この世で一番おいしいと思う物は、『今一番食べたい』と考えた時にその場で食べられた物」と思う自分からすれば、今マスクが届いても、誰も送り主に感謝はせんわね。

 

★感謝といえば、特別給付金。今回の給付金を、国の姿勢に反発する意味で「受け取らない」と突っぱねている人がいるとかで。なんすかねぇ。

エンタメの好きな人間は、こういう人たちとはちょっと思考回路が違う。

まず黙って受け取る。受け取って、「イヨッ!神様天神様行政様!困っている私に給付金をくださるなんぞは素晴らしい!一生ついて行きます!次の選挙にも投票します!」と心の中で思う(実地に発言はしない)。その上で、次の選挙では全然違う政党に投票する。これが、今までさんざん舌先三寸の近視眼政策ばかりしてきた行政に対する、正しい意趣返し。

 

★それよりも、3月の段階では給付金でなく「和牛券」「お魚券」を配布しようとしてたことだけは、今後一生忘れちゃダメですよ皆さん。

今の行政はどんだけ世の中見えてないんだ、と当時ゾッとした。今思い返してもする。

 

★TVがすっかり通常収録不可能、再放送またはリモート中継ばかりになった。バラエティはほとんどの番組がリモート。今まで50年以上TV見てるけど、初めての光景。

中にはたまにリモート中継を上手に利用してるバラエティもあって、一番効果的に使ってるのはテレ東のゲーム番組「有吉ぃぃeeeee!」。今まで一つの部屋に集まってネット対戦ゲームをしていたのが、リモート画面でレギュラー陣がゲームをする内容になって、まるで番組開始当初からずっとこの形でやってきたかのよう。

あとテレ朝の「アメトーーク!」が、今まで女性中心の観覧客に配慮して、あまりトークがマニアックにならないよう中間的ゲストを入れてバランスを保っていたのが、無観客以降そのリミットを外して一時期やたらマニアックだったのが興味深かった。

 

★落語の方も、投げ銭によるリモート落語会が一部で定着したようだ。この形式、間違いなく寄席が再開後も大手のプロデュースによって続くだろう。

寄席はそろそろ夏場の落語会などの予定がSNSなどで聞こえてきたが、一方では名古屋の大須演芸場は残念ながら、今なお再開に関する発表は無い。

そこで、私の所属する日本落画家協会では、危機に瀕した大須演芸場を励ます意味を込めて、メンバーが寄せ書きしたアマビエ(厄病退散の守り神的妖怪)の絵を僭越ながら送らせて頂いた。ご迷惑かと思ったけど、喜んで頂きひと安心。

他にもメンバーからささやかながら義援金を募り、いご昭二さんに送付してもらった。いごさん、ご差配ありがとうございました。

 

★なんだかんだ言っても、TVバラエティなどはまだ作れるだけマシな方で、完全に止まってしまったエンタメはいくつもある(エンタメ以外には数え切れないほどある)。まさかマンガ雑誌で止まるところが出てくるとは夢にも思わなかった。それだけ前代未聞のことなのだ(今うっかり「だったのだ」と過去形で書きかけた)。

「いだてん」で言えば、関東大震災後に人々の心を支えたのがスポーツであり、最初に再開した娯楽が寄席だったのだけど、今回のコロナ禍ではまずスポーツと寄席演芸から止まったわけで、完全に生活が非日常状態。だから普段政治的なことを言わない芸能人だって、そりゃ「これおかしいぞ」って思ったら何か言いたくなりまさーね。ただSNSの場合、本意でない閲覧者に絡まれたりしたら困るから、そっちを嫌って発言しないってパターンのが多いと思うよ。

 

★最後に。COVID-19って名称、とうとう新聞も使わなくなったね(私の読んでる新聞だけかな)。令和のE電になりそうなので、メモとして書き残しておく。